■グライムソープ 100(演奏:グライムソープ・コリアリー・バンド)

2017年、グライムソープ・コリアリー・バンドの創設100年を記念して制作されたすばらしいコンピレーション・アルバム。各トラックは「Paganini Variations」(1992)、「Wilby」(1993)、「Grimethorpe in Concert」(2002)、「The History of Brass Band – The Golden Era」(2003)、「Grimethorpe in Concert Vol. II」(2005)、「Grimethorpe in Concert Vol. III」(2007)、「Hymns」(2008)、「Grimethorpe in Concert Vol. IV」(2010)、「By Request」(2011)の9枚のアルバムから、バンドの歴史やキャラクターを特徴づける3つのテーマに分けて選ばれている。

最初のテーマ《映画スターたちに加えて》では、1996年の映画「ブラス!)」の挿入曲となった『フローレンスの人々』や歌劇『ウィリアム・テル』序曲から“フィナーレ”が、映画でのパフォーマンスを凌駕するのでは、と思わせるパフォーマンスで聴かせてくれる。ソプラノ・コルネットのレジェンド、ケヴィン・クロックフォードによる『夜の女王のアリア』も聴きものだ!

2つ目のテーマ《エンターテイナーズ》は、“ブラス・イン・コンサート選手権”に14回、“グラナダ・バンド・オブ・ジ・イヤー”に6回優勝しているグライムソープのおハコ中のおハコ・レパートリー。ポーターの『あなたはしっかり私のもの』やアラン・モリスンのコルネットをフィーチャーした『バスター・ストライクス・バック』、サンドヴァルの『アルトゥーロ・サンドヴァル』など、センスのいいパフォーマンスを愉しませてくれる。

最後のテーマ《ウィナーズ》には、“全英オープン選手権”と“全英選手権”で優勝を飾ったときのテストピースだったギルバート・ヴィンターの『スペクトラム』(エルガー・ハワース指揮)とフィリップ・ウィルビーの『ニュー・エルサレム』(フランク・レントン指揮)が選ばれている。両曲とも、セッションと思えないほど、モチベーションの高いパフォーマンスで、この記念盤のフィナーレをエキサイティングにしめくくっている!

【グライムソープ・コリアリー・バンド】
1917年、イングランドの南ヨークシャー、グライムソープ村のグライムソープ・コリアリー(グライムソープ炭鉱)の労働者のリクリエーション活動として、解散となったカドワース・コリアリー・バンドのメンバーによって結成。その後、急速に力をつけてヨークシャー地方を代表するバンドの1つとなり、全英選手権、全英オープン選手権、イングランド選手権などの主要ブラスバンド・コンテストでも多くの優勝を誇る。1976年のディズニーの映画「暗闇からの脱出(Escape from the Dark)」のサウンド・トラック全曲(作曲:ロン・グッドウィン)の演奏を担当。このバンドに起こった実話をもとに、国策として推し進められた炭鉱廃止問題を描いた1996年の映画「ブラス! (Brassed Off !)」では、“グリムリー・コリアリー・バンド”のバンド名で主役を演じ、映画の大成功で一躍世界的スターダムへと押し上げられた。実際のグライムソープ炭鉱は閉鎖されたが、その後も従来どおり、グライムソープのバンド名で活躍している。

■グライムソープ 100
演奏:グライムソープ・コリアリー・バンド
http://www.bandpower.shop/shopdetail/000000000905/

【データ】

・演奏:グライムソープ・コリアリー・バンド(Grimethorpe Colliery Band)
・指揮:ブライアン・グラント(Brian Grant)1、6 / リチャード・エヴァンズ(Richard Evans)2、8 / ジェームズ・ガーレイ(James Gourlay)3 / フランク・レントン(Frank Renton)4、7、9、12、14 / フィリップ・マッキャン(Philip McCann)5 / ギャリー・カット(Garry Cutt)10、11 / エルガー・ハワース(Elgar Howarth)13
・発売元:ドイエン (Doyen)
・発売年:2017年
・収録:1992、1993、2002、2005、2007、2008、2010、2011
・メーカー品番:

《映画スターたちに加えて The Film Stars and More》

1. フローレンスの人々/フチーク(arr. ロジャー・バーソッティ)【4:19】
Florentiner March/Julius Fucik(arr. Roger Barsotti)

2. 序曲「フィンガルの洞窟」/メンデスゾーン(arr. ジョージ・トンプソン)【9:49】
Fingal’s Cave/Mendelssohn(arr. George Thompson)

3. デリー地方のアイルランド民謡/グレインジャー(arr. デニス・ライト)【3:49】
Irish Tune from County Derry/Percy Grainger(arr. Denis Wright)

4. 夜の女王のアリア/モーツァルト(arr. サンディー・スミス)【3:07】
The Queen of the Night’s Aria/Wolfgang Amadeus Mozart (arr. Sandy Smith)
ソプラノ・コルネット:ケヴィン・クロックフォード(Kevin Crockford)

5. グレスフォード/ロバート・セイント【3:41】
Gresford/Robert Saint

6. 歌劇「ウィリアム・テル」序曲から“フィナーレ”
/ロッシーニ(arr. グレゴール・J・グラント)【3:08】
Finale from William Tell/Gioacchino Rossini(arr. Gregor J. Grant)

《エンターテイナーズ The Entertainers》

7. ルビー・チューズデイ/ジャガー&リチャーズ(arr. アラン・キャザロール)【4:26】
Ruby Tuesday/Mick Jagger & Keith Richards(arr. Alan Catherall)

8. あなたはしっかり私のもの/コール・ポーター(arr. サンディー・スミス)【3:42】
I’ve got you under my skin/Cole Porter (arr. Sandy Smith)

9. バスター・ストライクス・バック/アラン・モリスン【2:34】
Buster Strikes Back/Alan Morrison
コルネット:アラン・モリスン(Alan Morrison)

10. マンボ・カリエンテ/アルトゥーロ・サンドヴァル(arr. サンディー・スミス)【2:57】
Mambo Caliente/Arturo Sandoval(arr. Sandy Smith)

11. 神とともに歩こう/ニコラス・ブロズスキー(arr. ゴフ・リチャーズ)【4:38】
I’ll walk with God/Nicholas Brodzky (arr. Goff Richards)

12. トルコ風ブルー・ロンド/デイヴ・ブルーベック(arr. ケヴィン・エドワーズ)【4:23】
Blue Rondo a la Turk/Dave Brubeck (arr. Kevin Edwards)

《ウィナーズ The Winners》

13. スペクトラム/ギルバート・ヴィンター【12:35】
Spectrum/Gilbert Vinter

14. ニュー・エルサレム/フィリップ・ウィルビー【12:52】
The New Jerusalem/Philip Wilby

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http://www.bandpower.shop/shopdetail/000000000905/

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