東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の第147回定期演奏会が終わった(2月15日、東京芸術劇場にて)。
今回は、名匠トーマス・ザンデルリンク(同団の特別客演指揮者)によるショスタコーヴィチ特集で、《祝典序曲》(大橋晃一編/新編曲初演)、《ジャズ組曲》第2番(ヨハン・デメイ編)、交響曲第5番(伊藤康英編)の3曲が演奏された。
当日のプログラム解説にも書いたのだが、ザンデルリンクは、ショスタコーヴィチと直接交流をもっていたひとである。そういうひとが、当のショスタコーヴィチ作品を、日本で、「吹奏楽」で指揮するとあって、なかなか貴重な演奏会だった。特に第5番はたいへんな力の入りようで、歯ぎしりをしながら聴き入った。
終演後、短時間ながらインタビューする機会があったのだが、TKWO以前には「吹奏楽を指揮したことはなかった」のだという。初共演は2011年2月で(東日本大震災の1か月前だ)、これが吹奏楽初体験だった。