【コラム】富樫鉄火のグル新 第270回 映画『パラサイト』について

 韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が、米アカデミー作品賞ほかを受賞し、話題になっている。
 昨年、カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞していたとあって、わたしは、封切早々に観た。そして、後味の悪い、なんとも嫌な気分になり、「こういう映画がカンヌで最高賞を取る時代になったのか」と、妙な思いにとらわれた。
 その後、米アカデミー賞の主要部門にノミネートされ、「脚本賞や国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)の可能性はあるかもしれないが、作品賞は無理だろう」と思っていた。ところが、それらすべてを受賞し、監督賞まで受賞した。
 どうやら、わたしの見方は誤っており、作品をちゃんと評価していなかったのだと反省した。
 しかし、どうも納得できなかったので、鑑賞済みの知人(韓国映画のファン)に、わたしの感想を話してみた。すると意外なことに、「実は、わたしもそう思っていた。あまりに評判がいいので、口にしにくかった」とのことだった。
 そこで、嘲笑されるのを覚悟で、書きとめておく。

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