【コラム】富樫鉄火のグル新 第266回 年の暮れ 寅さんもフォースも完結す

 映画『男はつらいよ』シリーズ第1作が公開されたのは、1969年のことだった。当時、わたしは小学校5年生で、さすがに観ていない。
 わたしが観るようになったのは、大学生になってからで、たしか、第17作『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』(1976)が最初だったと思う。新宿松竹(いまの新宿ピカデリー)で観た。
 この作品は、浅丘ルリ子の「リリー三部作」に匹敵する屈指の名作で、マドンナは、いまは亡き名女優、太地喜和子(芸者ぼたん)。ほかに宇野重吉や、ソ連から帰国直後の岡田嘉子などが出演していた。寅さんが、ぼたんの窮地を救おうと奮闘する姿は、いま思い出しても涙がにじんでくる。すごい人情喜劇だと思った。
 以後、寅さんは、ほぼ全作を封切で観て、浅草名画座や新文芸坐での特集上映にも、ずいぶん通ったものだ。

 寅さんに出会った翌1977年、映画『スター・ウォーズ』第1作(その後、エピソードⅣ『新たなる希望』になった)が公開された。
 第一印象は、「音楽が大げさすぎる」だった。

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