【コラム】富樫鉄火のグル新 第226回 ひとことで言え、大河ドラマ

 NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺』が、凄まじい低視聴率である。
 第1回を観たとき、「ずいぶん、ややこしい話だな」とは思ったが、ツイッター上では絶賛の嵐だった。脚本の宮藤官九郎が大人気で、「さすが、クドカン」と、みな大喜びである。
 わたしのような初老には無理らしいが、今年の大河ドラマは幸先よさそうだ……と思った。

 ところが、ツイートの中に「史上最低視聴率は確実」といった主旨の投稿があって、ひときわ、異彩を放っていた。見れば、文芸評論家・作家の小谷野敦氏である。『大河ドラマ入門』(光文社新書)を著しているほどの専門家が、そこまでハッキリ言うとは……だが果たして、事態は、そのとおりとなった(同時に、ツイッター上の声は、世論大勢でないことがはっきりした)。

 低視聴率の原因は、あれこれと挙げられているが、二点だけ、わたしなりに気づいたことがある。

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