Q:私たちの高校では、顧問の先生
がメトロノームを使わずに合奏を行っています。
そのため、合奏で誰かが走ると、
指揮もそれにより段々と早くなっていき、
テンポが安定しません。
先生は、
「音楽はテンポが一定しないのが当たり前だ」
と言って、
メトロノームを使う様に頼んでも
聞き入れてもらえません。
メトロノームを一切使わない合奏は、
正しいのでしょうか?
また、テンポを安定させる
効果的な基礎練習などあれば教えて下さい。
(PN:トランペットのシュン)
A:先生にご指導頂ける学校は
恵まれているのではないでしょうか?
メトロノームは大勢いるメンバーのテンポを統一、
確認する大切な機器の一つです。
しかし、頼り切っていると、
自分たちから発散するテンポ感が生まれてきません。
受け身の消極的な音楽に陥ることがあります。
先生はそのことを
わかってもらいたいのではないでしょうか?
音楽は一定のテンポで行かなければならないマーチや
アゴーギグを使い歌っていく歌劇(歌曲)な
ど様々なものがあります。
練習の段階で上手にメトロノームを使っていくと、
合奏の効率が上がりますし、
曲想作りにも良い結果が生じると思います。
先生が合奏でメトロノームを使われないのであれば、
シュンさんはじめ奏者が個人、パート練習で
きちんとメトロノームを使いこなし、
統一感をもって合奏にのぞみ、
テンポが走らないようにしていきましょう。
テンポの認識の違いは個人差があり、
これは体内時計が関係するのかと思います。
一度、メンバー全員で目をつぶり、
合図ととも20秒間後に挙手をしてみてください。
たぶん、バラバラに手が上がってきますよ。
それをメトロノームを使い、
4分音符60のテンポで20カウント
つまり4/4で5小節目の頭(ワンフレーズ)をそろえる練習を
メトロノームありとなしで毎日少しだけ続けてください。
回答:五十嵐 清