【コラム】富樫鉄火のグル新 第132回「戦後70年、音のドキュメント」

※ツィッターほど短くもなく、ブログほど個人的でもない、同じような話題をグルグルめぐるけど、基本は最新の話題。グル新。

今年が戦後70年ということで、戦争や戦後にまつわるテレビ番組や出版物が陸続とあふれている。当BPラジオで制作しているコミュニティFM番組「吹奏楽の世界へようこそ」でも、今年の2月から、「シリーズ/戦後70年」と題した番組を放送している。すでに、

2月「吹奏楽で聴く『アンネの日記』」
3月「吹奏楽で聴く沖縄の戦中・戦後」
4月「吹奏楽でたどる日本の戦後復興」
5月「吹奏楽で聴くナチスドイツの最期~ベルリン陥落」
6月「吹奏楽が描いたノルマンディ上陸1944」
7月「マーチでつづる戦後史」
の6本を放送し、今月は、
8月「朗読と吹奏楽で聴くヒロシマ・ナガサキ」である。

なにぶん、限られた時間とスタッフによって大特急で制作されているので、少々荒っぽい面もあるのだが、「吹奏楽による歴史ドキュメント」のようなものを目指しているつもりだ。吹奏楽は決して管弦楽の代替でもないし、コンクールばかりでもない、「社会」に寄り添った存在であることを知ってほしいとの思いもある。

実は、このような「音楽」「音」で、戦後70年を検証するラジオ番組が、今夏、たくさん放送されるので、一部をご紹介しておきたい。
TBSラジオは、7月に入ってから、毎週日曜日23:00~23:55に「戦後70年特別番組」を放送している。8月9日(日)の最終夜は「小林悠 樺太・70年の家路」を放送する。TBSアナウンサー小林悠さんの祖母は、樺太出身。終戦直前、ソ連に不法に占領され、3年の抑留後、北海道に引き上げてきた。小林アナは、祖母の故郷・樺太に行き、ソ連占領を体験した人々へインタビューを敢行したという。果たして「音」だけで、どこまで北方領土問題の本質に迫れるか、期待したい。

また、現時点では新聞記事で紹介されているのみで、局サイトなどでは発表されていないようだが、TOKYO FMで8月31日(日)19:00~、「ポップコーン・オン・ザ・ギンザ1945~1952」が放送されるという。戦後7年間にわたった占領期を、検閲と戦った作家たちのラジオドラマや音楽、専門家の解説で描くドキュメンタリーらしい。

「音」のドキュメントは、映像がない分を、脳内で補いながら聴かなければならない。その結果、リスナーの脳を刺激する。この夏は、やかましいTVを消して、ラジオに耳を傾けてはいかがだろうか。


富樫鉄火(昭和の香り漂う音楽ライター)
FMカオン、毎週(土)23時~「BPラジオ/吹奏楽の世界へようこそ」パーソナリティもやってます。パソコンやスマホでも聴けます。
8月は、「シリーズ戦後70年/朗読と吹奏楽で聴くヒロシマ・ナガサキ」「岩井直溥エバーグリーン・コンサート~アレンジの魅力」です!

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