【コラム】富樫鉄火のグル新 第208回 キューブリックとリゲティ

(承前/第206回より)
スタンリー・キューブリック(1928~99)は、ハンガリーの現代音楽作曲家、リゲティ・ジェルジュ(1923~2006)が大好きだった。

『2001年宇宙の旅』(1968)では《アトモスフェール》《レクイエム》《ルクス・エテルナ》《アヴァンチュール》(テープ加工)の4曲を使用している。『シャイニング』(1980)では《ロンターノ》を、遺作『アイズ・ワイド・シャット』(1999)では《ムジカ・リセルカータⅡ》を使用した。

数年前に、東フィルが定期でオール・リゲティのプログラムを組んだところ、あっという間に完売したことがある。これなど、明らかにキューブリックの影響だった(曲の大半が、映画『2001年』の使用曲。《ルクス・エテルナ》に至っては「無伴奏合唱曲」で、本来、オーケストラの定期公演の曲ではない)。BISレーベルが『1948-2001:A Ligeti Odyssey』なる、便乗入門CDをリリースしたのも、人気が衰えていない証拠だろう。

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