【コラム】富樫鉄火のグル新 第204回 東京都高等学校 吹奏楽コンクール

毎年8月は、東京都高等学校吹奏楽コンクールのA組(いわゆる東京大会予選)を聴きに行く。今年も府中の森芸術劇場で、朝から夕刻まで、4日間、全75団体を聴いた(他部門もあわせると、6日間でのべ300団体弱が演奏する)。

若いころは、ほかの部門や、近県の大会にも行き、ひと夏で200団体ほど聴いていたのだが、さすがに還暦ともなるとしんどく、ここ数年は東京の高校A組だけに通っている。だが、わたしなど道楽だから、まだいい。審査員はわたしのように、疲れたからといってウトウトすることもできない。まことにたいへんな仕事だと思う。

作曲家の故・岩井直溥さんに、昔のコンクール審査についてうかがったことがある。

「地方予選に行くと、演奏中に船をこぎはじめ、終わるとハッと目が覚める審査員がよくいたよ。そして、隣りのボクに小声で『すいません。いまの演奏、どうでしたか』と聞いてくる。そんな時代でしたよ」

というのも、往時のコンクール進行は、かなり荒っぽかったようで、

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