【コラム】富樫鉄火のグル新 第198回 天狗界の楽器事情~『仙境異聞』

この3月以降、ツイッター上で、ある岩波文庫が、たいへんな話題となっている。

平田篤胤著(子安宣邦校注)『仙境異聞/勝五郎再生記聞』である。広島の書店員の推薦ツイートが最初だとか、熱心なファンのツイートが最初だとか諸説あるらしいが、とにかく「そんな面白い本が岩波文庫にあったのか」と火がつき、全国の店頭から瞬時に消えた。

岩波書店の本は、原則として買い切り制で、返品できないので、これは書店にとって僥倖だった。

ところが同書を求める声は一向におさまらず、アマゾンの中古価格は、一時、6万円台にまでエスカレートした。岩波書店は、おっかなびっくり、増刷をはじめた。

同書の校注監修者・子安宣邦氏(日本思想史家)は、文春オンラインのインタビューで、次のように述べている。

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