■2018年1月の定期を収録したタッド・ウィンド・コンサート(36)「ナイジェル・ヘス/シェイクスピア・ピクチャーズ」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカ、そして今やヨーロッパのプロたちもその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

“シリーズ第36弾”となったこのディスクは、2018年1月12日(金)、杉並公会堂大ホール(東京)で開催された《ニュー・イヤー・コンサート2018》の第1部を彩った3曲に、アンコールで場内を沸かせた1曲を加えて制作されています!!

オープニングを飾るのは、アメリカの作曲家ロン・ネルソンの『ソノラン・デザート・ホリディ』です。

アメリカのアリゾナ州とメキシコのソノラ州の国境に広がる“ソノラン砂漠”からインスパイアーされた1994年初演のエキサイティングな作品です。曲は、夜明け前の静寂、日の出、動植物たちの躍動、原住民の踊り、夕暮れ、生命の休息など、砂漠が見せるさまざまな姿をとりこみながら、キラキラと輝きダイナミックに展開します。

2曲目は、保科 洋の『パストラーレ』。

“技術的な難易度が高くなく、音楽的に親しみ易い作品の開発”をめざした日本バンドクリニック委員会の委嘱作として書かれた1985年の作品です。軽やかさと美しさが織り成すコントラスの妙が魅力的で、演ずる者だけでなく、聴く者にも、優美でエレガントな時の流れにずっと浸かりたい、そんな気分を感じさせずにはおられません。

保科作品では、TADも演奏した大作「交響曲第2番」(2016)が注目されていますが、他にも吹奏楽のために書かれた多くの魅力的なオリジナルがあります。「パストラーレ」は、その中でもとくに何度でも聴いてみたい、演奏してみたい、そんな気持ちにさせる逸品の1つと言えるでしょう!

TADの“ニュー・イヤー2018”の第1部ラストを飾ったのは、イギリスのナイジェル・ヘスの『シェイクスピア・ピクチャーズ』でした。

もとはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの為に書いた音楽を、2008年に吹奏楽のための3曲構成の組曲に編み直した作品で、“空騒ぎ”“冬物語 ─ 彫像”“ジュリアス・シーザー ─ 元老院への入場”という急-緩-急の3つの楽章で構成されています。

ホルンが大活躍する導入部の躍動感、フルートが歌いだす緩徐楽章のメロディーの美しさ、オルガンをまじえたクライマックスの荘厳さなど、ベースが劇音楽だけに、音楽の中からさまざまな情景が浮かび上がり、聴くものを圧倒します!!

アンコールでは、ウィンド・ポップのスタンダード、グレン・オッサーの『ビギン・フォー・バンド』が演奏されました。

こういう1950年代のオリジナルをアンコールにサラリと持ってくるあたりは、いかにも“タッド流”!

軽快な“ビギン”のリズムに乗ったタッドWSの演奏は、おじさんファンだけでなく、この曲が大ヒットした1950-60年代なんかゼッタイに知らない若いファンにも大ウケで、“こんないい曲、どこにあったんだ”という声まで飛びかうほど!!

“ニュー・イヤーだけに、とにかく愉しいコンサートを!”という音楽監督タッド氏の想いが聴衆のハートと見事にクロスする、お洒落で粋なパフォーマンスとなりました。

シリーズ各CDは、作曲家の写真、作曲年、初演データ、出版社情報などを揃え、コンパクトながら資料としても充実!

聴けば聴くほどに味わいが出るウィンド・ミュージックの逸品たち!!

1曲1曲に情熱を注ぎ込む、プロたちの最高のパフォーマンスでお愉しみ下さい!

■タッド・ウィンド・コンサート(36)
ナイジェル・ヘス/シェイクスピア・ピクチャーズ

TAD WIND CONCERT Vol.36
Shakespeare Pictures

・演奏団体:タッド・ウインドシンフォニー(TAD Wind Symphony)
・指揮者:鈴木孝佳(タッド鈴木)(Takayoshi “TAD” Suzuki)
・発売元:WINDSTREAM
・収録:2018年1月12日、杉並公会堂大ホール (東京)

【収録曲】

  1. ソノラン・デザート・ホリディ/ロン・ネルソン 【9:34】
    Sonoran Desert Holiday/Ron Nelson

  2. パストラーレ(牧歌)/保科 洋 【7:00】
    Pastorale/Hiroshi Hoshina

  3. シェイクスピア・ピクチャーズ/ナイジェル・ヘス  【13:00】
    Shakespeare Pictures/Nigel Hess

I)第1楽章:空騒ぎ 【3:54】
Much Ado About Nothing
II)第2楽章:冬物語 ─ 彫像 【4:10】
A Winter’s Tale ─ The Statue
III)第3楽章:ジュリアス・シーザー ─ 元老院への入場
Jolious Caesar ─ The Entry To The Senate 【4:56】

  1. ビギン・フォー・バンド/グレン・オッサー  ─ アンコール ─ 【4:23】
    Beguine for Band/Glenn Osser

【このCDをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4401/

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