■人気シリーズ最新盤、CD「タッド・ウィンド・コンサート(35)保科 洋/交響曲第2番」が発売

《タッド・ウィンド・コンサート》は、アメリカのプロたちも絶えずその動向に注目する“タッド・ウインドシンフォニー”のパフォーマンスをアーカイヴするシリーズCDです。

ライヴながらも、権威あるA.B.A.(アメリカン・バンドマスターズ・アソシエーション)のリクエストで、すべてのCDがアーカイヴ・コレクションに選定され、メリーランド州のA.B.A.リサーチ・センターで広く一般に公開されています。

ついに“シリーズ第35弾”を迎えることになったこのディスクは、2017年6月9日、ティアラこうとう大ホール(東京)で開催された《TAD Wind Symphony 第24回定期演奏会》第2部から制作されています!!

近年のタッド・ウィンドのコンサートは、フィナーレにウィンドオーケストラのために書かれたシンフォニーを据えるスタイルがすっかり定着しています。

ロバート・ジェイガーの『交響曲第1番』、スティーヴン・ライニキーの『交響曲第1番 ニュー・デイ・ライジング』、 ジェームズ・バーンズの『交響曲第3番』、アルフレッド・リードの『交響曲第4番』、フィリップ・スパークの『交響曲第2番 サヴァンナ・シンフォニー』、同じく『交響曲第3番 カラー・シンフォニー』、フランコ・チェザリーニの『交響曲第1番 アークエンジェルズ』など、これまでタッド・ウインドシンフォニーが取り組んできたシンフォニーは、コンサートやアーカイヴCDを通じて、すっかり日本の音楽界に溶け込んでいるようです!

そして今回、音楽監督タッド鈴木(鈴木孝佳)がメイン・プログラムに選んだのは、ウィンド・ミュージックの世界にすばらしい作品を提供されつづけ、タッド氏が心の底からリスペクトする保科 洋の『交響曲第2番』でした。

2016年4月28日、委嘱者である下野達也指揮、広島ウインドオーケストラの演奏で初演されたシンフォニーで、2015年に着手され、2016年2月に完成されました。3つの楽章による、全体では急-緩-急の構成で書かれたシンフォニーです。

作曲者によると、この交響曲はつぎのような作品です。

第1楽章は、勇壮なホルンのファンファーレ風の第一テーマで始まる。短い序奏を経てアレグロの主部に入ると、このテーマのモティーフがさまざまに展開された後、第二テーマが木管楽器によって歌われる。曲はこの二つのテーマとその性格が対照的に絡み合いながら、自由なソナタ形式で構成されています。非常にオーソドックスな構成だが、シンフォニーの第一楽章とは幼少の頃から憧れていた音楽のシンボルなので、奇をてらわずに先人の跡を追うつもりで書いた。

第2楽章は、コラールとカデンツ風の各種木管楽器のソロが交錯する幻想的な楽章。これも伝統的なシンフォニーの緩徐楽章を踏襲しているが、ウィンドオーケストラという編成の特性に配慮して、なるべく耳に優しい楽章を意図した。中間部も優しい表情のフレーズが歌われ、後半は最初に戻って静かに終わる。典型的な三部形式の楽章。

第3楽章は、アレグロ・コン・ブリオの激しい終曲。ティンパニの連打を背景に推進力に満ちた主テーマが乱舞する。そしてこのテーマから派生した副テーマと第二テーマが絡み合いながら様々な展開を重ね、最後は怒涛のコーダで全曲を閉じる。

作曲者は、初演時のプログラムにこう記しています。

『シンフォニーとは作曲家にとって(少なくとも私にとって)憧れの名峰です!そのため、創作中に変に力んだりこだわってしまう自分をコントロールできずに悩み続けてきましたが、何とか演奏会に間に合わせて完成させることができました。』(原文ママ)

コンサート前、何度か電話で質問をしたタッド氏は、作曲者から『鈴木さん、どうぞ好きにやって下さい。』と言われ、モチベーションが上がったというタッド氏!

冒頭のホルンのファンファーレ風のテーマから、一気に聴衆のハートをとらえます!

アンコールにも“どうしても保科先生の曲をやりたい”とするタッド氏の意志から、同じ年に日本各地で演奏された『インテルメッツォ』が選ばれました。

保科節とタッド節が織り成すすばらしいウィンドの世界!

ぜひにも、じっくりご堪能いただきたい1枚が出来上がりました!!

シリーズ各CDは、作曲家の写真、作曲年、初演データ、出版社情報などを揃え、コンパクトながら資料としても充実!

聴けば聴くほどに味わいが出るウィンド・ミュージックの逸品たち!!

1曲1曲に情熱を注ぎ込む、プロたちの最高のパフォーマンスでお愉しみ下さい!

■タッド・ウィンド・コンサート(35)
保科 洋/交響曲第2番

・演奏団体:タッド・ウインドシンフォニー(TAD Wind Symphony)
・指揮者:鈴木孝佳(タッド鈴木)(Takayoshi “TAD” Suzuki)

・発売元:WINDSTREAM
・収録:2017年6月9日、ティアラこうとう大ホール (東京)

【収録曲】

  1. 交響曲第2番/保科 洋 【32:46】
    Symphony No.2 for Wind Orchestra/Hiroshi Hoshina第1楽章:アレグロ・モデラート・エ・マエストーゾ  【12:28】
    Allegro Moderato e Maestoso
    第2楽章:レント・ミステリオーゾ   【9:36】
    Lento misterioso
    第3楽章:アレグロ・コン・ブリオ   【10:42】
    Allegro con brio
  2. インテルメッツォ/保科 洋 【5:22】
    Intermezzo/Hiroshi Hoshina

【このCDをBPショップでチェックする】
https://item.rakuten.co.jp/bandpower/cd-4337/

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.