■リンディスファーン・ラプソディー(作曲:フィリップ・スパーク)

 イギリスのロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンドの首席フルート奏者ケネス・ベルが、両親との想い出や祝意を込めてフィリップ・スパークに委嘱したフルート独奏曲。

初演は、1997年9月27日、イングランドのカンタベリーで開催されたブリティッシュ・アソシエーション・オブ・シンフォニック・バンズ・アンド・ウィンド・アンサンブルズ(BASBWE)のカンファレンスで、ベルの独奏、ロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンドの伴奏で行われた。

ベル(1957~)は、スコティッシュ・バレエやBBCスコティッシュ交響楽団等での活動をへて、ロイヤル・エア・フォースのオーディションにパス。1988年の日本公演でも存在感のあるプレイはたいへん話題となった。6年間ブリティッシュ・フルート・ソサエティのチェアマンをつとめ、ロイヤル・フィルなど、ロンドン市中のオーケストラで協奏曲のソロイストとして活躍。2007年、ナショナル・フルート・オーケストラ初代音楽監督となっている。

曲名にある“リンディスファーン”は、ほとんど手つかずの自然が残るイギリス・ノーサンバーランド州の小島の名で、今は使われていない修道院跡が残り、潮が満ちると島になり、引くと英本土と繋がる。“ホーリー・アイランド(聖なる島)”とも呼ばれ、ベルの両親にとって特別な場所であるという。

そんなリンディスファーンの自然を音符で写しとったような冒頭の無伴奏のフルート・ソロは、とくに印象的。室内楽的なアプローチを見せる作品であり、主役はあくまでフルート奏者。途中カデンツァなど、全篇がフルート吹きなら一度は吹いてみたくなるようなパッセージで溢れている!

■リンディスファーン・ラプソディー
作曲:フィリップ・スパーク
A Lindisfarne Rhapsody

・作曲:フィリップ・スパーク(Philip Sparke)
・TIME:約13分15秒

・出版:ステューディオ・ミュージック(Studio Music)
・分類:販売譜(クラリネットソロ譜&ピアノ譜)

【楽器編成】
Flute
Piano

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