■NEC玉川吹奏楽団 創立60周年記念 第35回定期演奏会レポート

日時:2017年6月25日(日)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:稲垣征夫(音楽監督/常任指揮者)
指揮:下田太郎(トレーナー)
客演:小島弥寧子(パイプオルガン)
司会:秋山雅子

NEC玉川吹奏楽団は、1957年(昭和32年)に、日本電気玉川事業場に設立されて以来、これまで多くの委嘱作品の初演、様々な楽器のプロ奏者との協演を行ってきました。
今回は、過去の委嘱作品の再演や、パイプオルガンとの協演など、記念演奏会にふさわしい大規模な曲を演奏しました。
3部構成で行われたコンサートの中から、各部のメイン曲を紹介します。

☆20年ぶり、「ダイナミカ」再演
第1部では、今から20年前に、創立40周年記念作品としてヤン・ヴァンデルロースト氏に委嘱した「ダイナミカ」を再演しました。
「ダイナミカ」は、NEC玉川が多くの吹奏楽関係者から注目を集めるきっかけとなった「記念碑的作品」ですが、20年経っても全く古さを感じさせない、魅力的な作品です。
これから先も、多くの楽団によって演奏されることを願ってやみません。

☆「アークエンジェルズ」、パイプオルガン付きで演奏
第2部では、昨年タッド・ウィンドシンフォニーによって行われた本邦初演が大きな話題となった、フランコ・チェザリーニ作曲の交響曲第一番「アークエンジェルズ」を、ミューザ川崎シンフォニーホールが誇る国内最大級のパイプオルガンを加えて演奏しました。
グレゴリオ聖歌の旋律を引用し、4つの楽章それぞれに特徴あるアークエンジェル(大天使)を描いた作品だけに、「古典」としての色彩感が増したばかりでなく、オルガン独特の低音域に支えられ、充実したサウンドの演奏になりました。

☆SYMPHONIC D.P.(シンフォニック・ディープ・パープル)
第3部では、杉浦邦弘編曲のシンフォニック・ディープ・パープルを演奏しました。
シエナ・ウィンド・オーケストラが、テレビ番組に出演して演奏したプロフェッショナル仕様の編曲で、演奏時間13分を要する大規模な作品です。
1970年代に発表され、世界中で大ヒットした5曲(「ハイウェイ・スター」「ブラックナイト」「チャイルド・イン・タイム」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「紫の炎」)から構成されたハイレベルなアレンジでしたが、それに応えた楽団員の好演により、大きな反響をいただきました。

☆60年間の感謝を込めて~アンコール
アンコールでは、有名な「見よ、勇者は帰る」の旋律を使ったオルガン独奏曲に続き、エルガーの「威風堂々」第一番を演奏しました。
60年の長きにわたり、多くの方からご支援いただいき、本当にありがとうございます。そしてこれからも、更に良い音楽を追及して努力して参りますので、よろしくお願いいたします。

【プログラム】

◆第1部
・喜歌劇「軽騎兵」序曲(F.v.スッペ/稲垣征夫 編曲)
日本民謡による幻想曲-「砂山」の主題による(S.ヘイゾ)
ダイナミカ(J.ヴァンデルロースト):1997年NEC玉川吹奏楽団委嘱作品

◆第2部
交響曲第1番「アークエンジェルズ」(F.チェザリーニ)
Ⅰ.ガブリエル~神の意志を伝える天使
Ⅱ.ラファエル~魂をみちびく天使
Ⅲ.ミカエル~天の軍団を率いる天使
Ⅳ.ウリエル~時をつかさどる天使

◆第3部
・天虎~虎の女(NHK「おんな城主 直虎」メンテーマ)
(菅野よう子/宮川成治 編曲)
ハウルの動く城より「人生のメリーゴーランド」
(久石譲/山田雅彦 編曲)
・SYMPHONIC D.P.~シンフォニック・ディープ・パープル~
(杉浦邦弘 編曲)

◆アンコール
・オルガン独奏:「見よ 勇者は帰る」
~ヘンデル「ユダス・マカベウス」の主題によるパラフレーズ
(A.ギルマン)
行進曲「威風堂々」第一番
(E.エルガー/M.レットフォード編曲/A.リード校訂)

■楽団ホームページ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kshin/tband/

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