【コラム】富樫鉄火のグル新 第337回「異郷」の地での共生

 『バルトーク晩年の悲劇』(アガサ・ファセット、野水瑞穂・訳/みすず書房)が、またもや復刊された。
 本書は、1973年に「亡命の現代史」シリーズ全6巻中の一巻として刊行され、1978年に単行本で再刊行された。
 その後、品切れで見かけなくなると、「書物復権」フェアのたびに重版復刊されてきた(いまはなき「東京国際ブックフェア」に合わせての復刊が多かった)。
 それが「新装版」となって、またもや復刊した(「新装版」といっても、カバー・デザインの写真や色味が変わった程度で、本文組みなどは同じだと思う)。
 それにしても、1973年邦訳初刊の本が、ほぼ半世紀たってもまだ生きていること自体、驚きとしかいいようがない(原著は1958年刊)。

 これは、ハンガリーの大作曲家、バルトーク・ベーラ(1881~1945)が、ナチス台頭を避け、アメリカで過ごした最後の5年間の記録である(バルトーク自身はユダヤ系ではなかったが、ナチスや社会主義体制を嫌っていた)。
 著者は、かつてハンガリーの音楽院で学んだころから、バルトークを敬愛してきた女性だ。アメリカに移住後、あとから亡命してきたバルトーク夫妻と知り合った。特にディッタ夫人の信を得て、生活の世話などしているうちに、家族同然の付き合いをするようになった。

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■ヒストリー・オブ・ブラスバンド・ミュージック~アーリー・イヤーズ 1850-1920(演奏:グライムソープ・コリアリー・UKコール・バンド)

2004年5月8~9日、イングランドのウェスト・ヨークシャー、モーリー・タウン・ホールでレコーディングされた、エルガー・ハワース指揮、グライムソープUKコール・バンド演奏の「ヒストリー・オブ・ブラスバンド・ミュージック」シリーズの3枚目のアルバム。プロデューサーはポール・ヒンドマーシュ、エンジニアはリチャード・スコットが担っている。ロイ・ニューサムのプログラム・ノートもひじょうにアカデミックだ。

“アーリー・イヤーズ 1850-1920”とサブ・タイトルがつけられたこのアルバムは、ブラスバンドの基本編成が次第に固まり、英国各地にブラスバンドが誕生した19世紀半ばから、“全英オープン”“全英”の2大選手権が始まり、活況を呈していた1920年までを、概ね時系列的にまとめている。
この間、最初はオペラの歌曲や賛美歌、マーチが主だったレパートリーが、やがて今日につながるオリジナル作品が登場し、時代とともに発展していく様子が手に取るようにわかる。

とくに注目したい曲は、プリンシパル・コルネットのリチャード・マーシャルのすばらしいソロが愉しめるハートマンの『プリティ・ジェーン』、19世紀に創刊された週刊のバンド新聞“ブリティッシュ・バンズマン”と“コンサート・フィールド”の合併を記念して1900年に作曲されたオード=ヒュームのマーチ『B.B.とC.F.』、1913年、ロンドンのクリスタル・パレスで開催された全英ブラスバンド選手権のファイナル(決勝)のテストピース(指定課題)として書かれ、マーチを除くと、ブラスバンドのために書かれた初の本格オリジナルとして注目を集め、その後もブラスバンドのマスターワークとして大切に演奏されてきた交響詩『労働と愛』の3曲だろう。

当時のグライムソープは、プリンシパルのマーシャルのほか、ソプラノ・コルネットにナイジェル・フィールディング、コルネットにジョン・ハドスン、テナーホーンにサンディー・スミス、ユーフォニアムにマイクル・ドッド、Ebバスにショーン・クロウザーなどの名手を擁するスター軍団。随所に飛び出すソロ・ワークやサウンドの美しさは特筆ものだ!

ハワースの切れ味鋭い解釈も光り、あらゆる点で第一級のアルバムに仕上がっている。

■ヒストリー・オブ・ブラスバンド・ミュージック
~アーリー・イヤーズ 1850-1920
演奏:グライムソープ・コリアリー・UKコール・バンド)
http://www.bandpower.shop/shopdetail/000000001930/

【データ】

・演奏:グライムソープ・コリアリー・UKコール・バンド
(Grimethorpe Colliery UK Coal Band)
・指揮:エルガー・ハワース(Elgar Howarth)
・発売元:ドイエン(Doyen)
・発売年:2005年
・収録:2004年5月8~9日、Morley Town Hall(England, U.K.)
・メーカー品番

【収録曲】

1. ヨークシャー・ワルツ/エンダービー・ジャクスン【7:53】
Yorkshire Waltzes/Enderby Jackson

2. カドリーユ/ポール・ジャン=ジャック・ラコーム(arr.アルバン)【4:52】
Quadrilles/Paul Jean-Jaques Lacome(arr. Jean Baptist Arban)

3. 主よみもとに/ロウル・メースン(arr.オーウェン)【2:40】
Nearer My God to Thee/Lowell Mason (arr. Alexander Owen)

4. マーチ「ディプロマット」/ジョージ・アレン 【2:48】
The Diplomat/George Allan

5. 歌劇「ウィリアム・テル」/ロッシーニ(arr.エリス)【3:53】
William Tell/Gioacchino Rossini(arr. George Ellis)

6. プリティ・ジェーン/ジョン・ハートマン【11:02】
Pretty Jane/John Hartmann
コルネット:リチャード・マーシャル(Richard Marshall)

7. ワルツ「女学生」/エミール・ワルトトイフェル【5:59】
Estudiantina/Emile Waldreufel

8. 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」から/フンパーディンク(arr.ゴッドフリー)【8:28】
Hansel and Gretel/Engelbert Humperdinck(arr. Godfrey)

9. マーチ「B.B.とC.F.」/ジェームズ・オード=ヒューム【4:31】
B.B. & C.F./James Ord Hume

10. 交響詩「労働と愛」/パーシー・フレッチャー【11:12】
Labour and Love/Percy Fletcher

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■佐賀市文化会館 佐渡裕 指揮 シエナ・ウインド・オーケストラ(2月8日)

全ての吹奏楽ファン待望!
最高峰の2作を一度に聴けるスペシャル・プログラム!

日時 : 2022年2月8日(火) 開場 18:15 、開演 19:00
会場 : 佐賀市文化会館大ホール
交通手段 : JR佐賀駅よりバス10分
料金 : <全席指定> S席/6000円 A席/5000円 B席/4000円 ※消費税込 ※高校生以下は各席より1000円割引
曲目 : 生誕100周年記念に贈る名作
A.リード:アルメニアン・ダンス全曲

佐渡×シエナがついに挑む超大作
J.バーンズ:交響曲第3番
問合せ :

担当者佐賀市文化会館
TEL0952-32-3000
FAX0952-32-3736
E-Mailmagpie@mte.biglobe.ne.jp
HomePagehttps://shinpoo.jp/

■陸上自衛隊中央音楽隊 第67回室内楽演奏会(1月14日)

陸上自衛隊中央音楽隊は第67回室内楽演奏会を開催します。
ご入場には座席指定券が必要になります。
応募方法、曲目等詳細は陸上自衛隊中央音楽隊公式ホームページをご覧下さい。
https://www.mod.go.jp/gsdf/central/67chamber.html

日時 : 2022年1月14日(金) 開場 18:00 、開演 18:30
会場 : 光が丘IMAホール
交通手段 : 都営地下鉄大江戸線「 光が丘」駅
A4出口すぐ
料金 : 無料
曲目 : バリ・チューバ四重奏「Mike Forbs作品集」
木管五重奏 「アメリカ」
打楽器七重奏 「MIRA」、他
問合せ :

担当者陸上自衛隊中央音楽隊 広報係
E-Mailplans-cband@inet.gsdf.mod.go.jp
HomePagehttps://www.mod.go.jp/gsdf/central/band.html

■クレセント交響吹奏楽団 第6回定期演奏会(12月4日)

日時 : 2021年12月4日(土) 開場 17:30 、開演 18:00
会場 : 豊中市立文化芸術センター 大ホール
交通手段 : 阪急宝塚線 曽根駅 徒歩3分
料金 : 無料
曲目 : ダンス・ムーヴメント/ P.スパーク

交響詩「モンタニャールの詩」/J.ヴァンデルロースト

カレイドスコープ/P.スパーク
問合せ :

担当者crescent_s_b@outlook.jp
E-Mailcrescent_s_b@outlook.jp

■バンドピープル1990年12月号:名盤・珍盤・かわら版125 ヴァンデルロースト 交響詩「スパルタカス」

この当時はまだ、ヨーロッパの新人作曲家としての紹介だったんだよなー。すべてはここから始まった感じ・・・懐かしい。交響詩「スパルタカス」を初めて聴いた時の衝撃は、今もなんとなく覚えている。数年後、佼成ウインドがこの曲をCDで取り上げて、そこからヴァンデルローストの名前も一気に大ブレイク! この曲が収録されたオランダ王国陸軍バンドのCD、フラッシング・ウインズとかも入ってて、聴きまくってたなー(笑)

■交響詩「スパルタクス」
作曲:ヤン・ヴァンデルロースト
http://www.bandpower.shop/shopdetail/000000000341/

■北海道教育大学釧路校交響吹奏楽部 第45回定期演奏会(11月28日)

第一部のクラシックステージはとても濃い内容でお送りいたします。
第二部のポップスステージは聞きなじみのある曲がたくさん!
皆さんが楽しんでいただけるような曲を演奏いたします。

ぜひお誘いあわせの上、ご来場ください。部員一同、お待ちしております。

日時 : 2021年11月28日(日) 開場 17:20 、開演 18:00
会場 : 釧路市生涯学習センター「まなぼっと幣舞」大ホール
交通手段 : JR釧路駅から徒歩約20分(タクシーの場合は約五分)
JR釧路駅からくしろバスにて「釧路三慈会病院」下車徒歩1分
料金 : 入場無料 但し、整理券がないと入場できません
曲目 : 第一部 クラシックステージ
・僕らのインベンション(宮川彬良)
・若き英雄の挑戦 4四桂馬(鹿野草平) 他

第二部 ポップスステージ
・「ハリーポッターと賢者の石」より ヘドウィグのテーマ(John Williams)
・「ラ・ラ・ランド」より Another Day of Sun (Justin Hurwitz) 他
問合せ :

担当者090-7563-6814 (山崎)
E-Mailhue.k.suibu@gmail.com
HomePagehttps://hueksuibu.wixsite.com/website

■青陵ウインドオーケストラ ウィンターコンサート2021(12月12日)

お待たせいたしました!この度、青陵ウインドオーケストラはウィンターコンサート2021を開催いたします。感染予防対策を講じ、寒い季節に心温まる演奏で皆様をお迎えいたしますので、お誘いあわせのうえ、ぜひご来場ください。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、ご来場にあたり以下のご協力をお願い申し上げます。

・当日37.5℃以上の発熱や体調がすぐれない場合は、ご来場をお控えくださいますようお願いいたします。
・ホール内では必ずマスク着用をお願いいたします。
・出演者への花束や差し入れの贈呈、楽屋への訪問、休憩時や終演後のロビー等での歓談は、感染防止の観点からご遠慮くださいますようお願いいたします。

日時 : 2021年12月12日(日) 開場 13:15 、開演 14:00
会場 : ハーモニーホール座間 大ホール
交通手段 : 小田急線 相武台前駅下車 徒歩15分
料金 : 500円(小学生以下入場無料)
曲目 :  
■第一部■
・プスタ(J.ヴァンデルロースト)
・アレルヤ!ラウダムス・テ(A.リード)
・アルメニアン・ダンス・パートⅠ(A.リード)

■第二部■
・クリスマスソング特集
問合せ :

担当者青陵ウインドオーケストラ演奏会実行委員会
E-Mailseiryo_wind@yahoo.co.jp
HomePagehttps://www.seiryowind.com/

■福岡女学院創立136周年 クリスマスコンサート(12月4日)

例年、ヘンデル作曲「メサイア」を演奏し市民の方々と共にクリスマスを祝うコンサートを行っていましたが、昨年は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点からやむを得ずコンサート中止の判断をしました。本年については合唱が中心となる「メサイア」の演奏は行わず、器楽を中心とした内容でクリスマスをお祝いするコンサートを開催いたします。

日時 : 2021年12月4日(土) 開場 14:00 、開演 14:30
会場 : 福岡女学院ギール記念講堂
交通手段 : 鹿児島本線 南福岡駅から西鉄バス45番に乗車(約15分)
西鉄天神大牟田線 井尻駅から西鉄バス45番に乗車(約12分)
西鉄天神大牟田線 大橋駅から西鉄バス42番に乗車(約13分)
料金 : 全席自由1500円(学生以下 1000円)
曲目 :
・コレッリ作曲 合奏協奏曲「クリスマス協奏曲」Op.6-8
・ヴィヴァルディ作曲 合奏協奏曲集Op.3「調和の霊感」より第10番 ロ短調 RV. 580(4つのヴァイオリンのための協奏曲)
・ゼレンカ作曲 降誕のためのモテット≪おやすみ幼子よ、おやすみ神よ≫ZWV 171
・J.S.バッハ作曲 カンタータ≪わたしはその方の名を言い表す≫ BWV 200 他

問合せ :

担当者学校法人 福岡女学院 総務課
TEL092-581-1492
FAX092-575-2480
E-Mailsomu@fukujo.ac.jp
HomePagehttps://www1.fukujo.ac.jp/christmasconcert2021

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